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フェスティナレンテ社会保険労務士事務所|東京
就業規則の従業員説明会・就業規則研修のポイント:東京の専門社労士

就業規則は単なる会社のルールではありません。会社と社員全体の契約の内容になります
就業規則には従業員が守るべき義務(会社のルール)及び権利(労働条件)の内容が書かれています。つまり、就業規則にある内容は労働条件を含めた会社と従業員全体の契約書(権利と義務を明記した書面)です。
したがって、従業員の皆様は、単に労働力を提供すればよいわけではなく、就業規則の内容に法的に拘束されることになります。就業規則は、単なるルールブックではなく、社員の皆さんには守るべき契約上の義務が存在します。そして、規則に違反した場合、始末書をとられたり減給されたりと就業規則に則って懲戒処分を受けることにもなります。
そして、従業員の皆さんの権利(労働条件)も決して無制限に行使できるわけではありません。権利を行使する際の手続と条件が法律に反しない範囲で、就業規則で定められています。
このように、就業規則は非常に重要ですので、従業員の皆様には、その内容をきちんと理解しておいてもらう必要があります。従業員の皆様に会社のルールや権利行使の手続を守ってもらうためにも、就業規則を作成(見直し)した際に、従業員を一堂に集めてきちんと説明する就業規則の従業員説明会が本当に大切です。
そして、就業規則説明会を行う際に、考慮しないといけない点は、もう1点あります。それは、生成AIの急速な発展です。
生成AIの発展により、「就業規則説明会」「社員への丁寧な説明」の重要性がさらに高まっています
ここ1~2年で生成AIが急速に発展し、これにより就業規則を取り巻く環境も変化しています。今や、会社の就業規則に疑問を持った社員が、ChatGPTなどの生成AIに「この規定は法的に問題ないか」といった質問を簡単にできるようになりました。インターネットでの情報検索と異なり、具体的な疑問に対して個別のアドバイスを得られることが大きな違いです。
会社が就業規則について丁寧に説明しない場合、社員は自分の疑問をAIに相談する可能性が高まります。ところが、現在の生成AIは自信が認めているように多くの間違いを犯しますが、その誤った回答が社員の認識に影響を与えることは避けられません。例えば、ある条項について「法的に問題があります」とAIが誤って回答した場合、たとえその回答が誤りがあっても、社員は会社の規則に不信感を抱くかもしれません。
このように、AIが常に正確な情報を提供するとは限らないからこそ、会社自らが就業規則の意図や背景を積極的に説明し、社員との信頼関係を築くことがますます重要になっています。
■ 社員説明会は口頭での説明です!-「就業規則にメッセージとして付ける方法」もあります
このページでお伝えする社員説明会は口頭で社員にお伝えする方法ですが、就業規則にメッセージとしてお付けする方法もあります。就業規則は社員の義務が多く、反発を受けるケースも少なくありません。そのような状況を回避するためには、1回限りの解説ではなく文字として残る方法が適しています。社員説明会を第一歩として、書面でもお伝えすることも有効です。詳しくは、「就業規則の運用より大切なこと|社員が規則の必要性を納得する就業規則とは? -社員に読んでもらいたくなる就業規則」ページをご覧ください。
就業規則作成時の就業規則社員説明会と、変更時の社員説明会
両者は大きく違います!
しかし、専門家の関与の仕方は、「就業規則を新たに作成する際」と「今ある就業規則を変更する際」の就業規則従業員説明 会では、事情が違ってきます。あまり語られることがありませんが、どのように違ってくるのかについてご説明します。